開発・生産

衣料品を正しく採寸する方法

測定箇所、平置き・伸長時の測定方法、統一した単位、許容差、明確なサンプル記録を定め、再現性のある採寸を行います。

執筆者

Knapmod Manufacturing

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衣料品の採寸は、物理的な作業であると同時に、情報を共有する仕組みでもあります。正確なメジャーを使っていても、測り始める位置や引く強さが違ったり、平置きの幅と周囲寸法を混同したりすると、測る人によって結果が変わります。信頼できる方法では、これらの選択を明示します。

目的は再現性です。衣料品の状態、測定面、測る経路、単位、結果の記録方法を定めてください。開発担当者が、実際の生産上の差と、測定技術の差を区別する助けになります。

身体寸法、型紙寸法、衣料品寸法を分ける

身体寸法は着用者を表します。型紙寸法は衣料品を構成するパーツを表します。完成品寸法は、定義した状態の完成品を表します。これらは関連していますが、相互に置き換えられるものではありません。

サイズ表の胸囲は身体の周囲寸法である一方、技術仕様書の胸部測定点は衣料品の平置き幅である場合があります。測定の基準を明示してください。元の数値が何を表すか確認せずに、自動的に倍や半分にしてはいけません。

衣料品を一貫した方法で準備する

適切な平面を使い、不必要に伸ばしたり変形させたりせずに衣料品を置きます。合意した方法で必要な場合は、ファスナーやボタンを閉じてください。目標寸法になるまで引っ張らず、自然な形になる程度に素材を整えます。

洗濯、仕上げ、その他の定義した工程の前後どちらで測定したかを記録します。素材は緩和したり寸法が変わったりするため、時点と状態が重要です。開封直後の衣料品と状態調整済みの衣料品を同じ測定条件として扱わず、同条件のサンプルを比較してください。

各測定箇所を定義する

測定箇所には、名称、図、開始点、終了点、経路が必要です。胸幅は、袖ぐりに対する位置を指定します。身丈は、肩または襟ぐりの基準点と、直線で測るか曲線に沿って測るかを特定してください。

「上部を横に測る」など、個人の解釈に依存する指示は避けます。注釈付きの図は、特殊なシルエット、左右非対称のデザイン、内部パーツに特に有効です。衣料品が独特なほど、一般的な測定名称だけに頼るのは危険です。

平置き幅と周囲寸法を区別する

平置き幅は通常、平らに置いた衣料品の片面を測ります。周囲寸法は、身体や衣料品の開口部を一周した長さです。単純な構造なら計算上の関係がある場合もありますが、仕様書にはどちらが必要かを明記します。

これはウエストベルト、裾口、身体にフィットするストレッチ衣料で特に重要です。ウエストを二センチメートル大きくするという指示は、平置き幅を二センチメートル増やす意味か、全周を二センチメートル増やす意味かで異なります。型紙の結果が変わるため、曖昧にしてはいけません。

無伸長時と伸長時の測定を指定する

ゴムなどの伸縮部分では、複数の測定状態が必要な場合があります。伸ばさないウエストと、定めた方法で伸ばしたウエストは、サイズと機能について異なる情報を示します。人によって引く強さが変わらないよう、伸長方法を合意してください。

すべての製品に共通する引張力を独自に決めてはいけません。素材と目的の要件に適した技術的な方法を使います。管理された試験が必要な場合は、手の力による主観的な張力に頼らず、専門知識を持つ担当者と適切な設備を用いてください。

単位と記録を統一する

仕様書の基本となる単位系を決め、すべての採寸表に明示します。換算が必要な場合は慎重に計算し、丸め処理の繰り返しを避けてください。インチとセンチメートルが混在すると、型紙の問題に見える誤りが生じる場合があります。

目標値、許容差、実測値、偏差、サンプルのサイズ、識別番号、文書の改訂版を記録します。対象サンプルや方法が分からない数値は、後で解釈しにくくなります。明確な記録があれば、何を評価したかが分かり、確認を迅速に進められます。

検査前に許容差を合意する

許容差は、合意した測定方法において、目標値から認められる変動を定めます。製品と構造に合う必要があります。フィット上重要な箇所では狭い許容差が重要でも、別の箇所では異なる考え方が必要な場合があります。

便利だからという理由で、すべての行に同じ許容差をコピーしないでください。技術担当者と実現可能性を話し合い、重要寸法を特定します。また、個別の許容差を満たしていても、全体のバランスや動きに問題があり、フィット確認が必要な場合があることも忘れないでください。

通常と異なる結果を順序立てて再確認する

測定値がおかしい場合は、まずサンプル、サイズラベル、文書の改訂版、単位、測定方法を確認します。衣料品を無理に変形させずに再測定してください。別の人が測る場合も、同じ図と状態を使います。

その後、原因が型紙、裁断、縫製、仕上げ、素材の挙動のどこにあるか調べます。予想外のサンプルに合わせて、すぐに仕様を変えることは避けてください。採寸の目的は、原因を隠すことではなく特定することです。

採寸とフィットを結び付ける

数値は必要ですが、衣料品が身体にどう収まり、どう動くかを完全には表せません。比率、バランス、ゆとり、動きやすさ、寸法同士の関係を確認してください。袖丈が正しくても、袖ぐりや肩の形が不快感を生む場合があります。

想定するフィッティングモデル、または適切な評価手順を使い、観察内容を数値の偏差と分けて記録します。これにより、フィット開発上の判断と、生産承認済み型紙に対する製造上の誤りを区別できます。

再現できる基準を保持する

承認済みサンプル、採寸図、記入済みの記録を保管します。その後の生産や追加注文の確認にも、同じ方法を使ってください。方法が変わった場合は記録し、何も変わっていないかのように過去の結果と比較しないようにします。

一貫した採寸方法は、サンプル開発の効率を高める最も簡単な方法のひとつです。数値を巡る意見の相違を減らし、数値が支えるべき製品上の判断にチームが集中できるようになります。

重要なポイント

  • 身体寸法、型紙寸法、完成品寸法を区別します。
  • 衣料品の状態と各測定経路を定めます。
  • 平置き、周囲寸法、無伸長時、伸長時の値を明示します。
  • 製品ごとの許容差を合意し、サンプル記録を保管します。
  • 採寸と、フィットや動きの評価を組み合わせます。

サイズ仕様を明確にする

採寸表とサンプルの基準資料については、 Knapmodのデザイン・開発サービスへご相談ください。曖昧な点を特定し、フィット確認、グレーディング、生産検査のより明確な基盤を整えるお手伝いができます。

知ることが、最初の一歩。
次の一歩は、要件を明確にすること。

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